2013年05月28日

andymori「1984」

andymori解散。

自分が今現在日本のバンドをほとんど追えていない事への言い訳はここでしつこい程していて、今好きなものは大体が10年以上前から好きなものばかり。
「それ以降」のバンドの中で、単に「この曲かっこいいなぁ」レベルではなく、自分の中ではっきりと他と区別されたのは、凛として時雨と神聖かまってちゃん、それとandymori。この3つ。

まぁ聴く機会の多少もあって、もっとしっかり色々聴いてれば他にも好きなのはいくらでもでてきているだろうとは思う。ので、何故この3つなのか、にはあまり意味はない。
(余談だがかまってちゃんとandymoriのボーカル同士が仲良かったり、時雨とandymoriでちょっとした舌禍事件があったりしたが、もちろんこの3つを私が好きなのはたまたまだ)

とはいえアルバムを買って聴くようなファンではなく、曲を聴けば「あぁ好きだ」と強く思う、そんなレベルで、だから解散までの顛末も知らないし、この解散に対しても何も述べることはできない。
ただ好きだったから、自分が好きだったというその事実を残しておきたい。


好きな曲はたくさんあって、というか聴いたことのある曲自体が実はそんなに多くなく、そして聴いたことのある曲はほとんど全て好きなのだが。

初めて聴いたのは『CITY LIGHTS』。

早口なメロディーと独特の固有名詞のチョイスに、ひっかかってくるものがあった。

その後に見た、見た目好青年風でありながら暴れまわる『everything is my guitar』のPVで、このバンド好きかもしれない、と意識した。

暴れた後に一瞬ですっと素にもどるのが、ものすごく「今」的に感じた、よくわからないけれども。

はっきり他と「違う」と感じたのは『モンゴロイドブルース』。


昨今の日本の若いバンドでここまで意識を露わにしているのは珍しい、それがさらにストレートに出されているそのまんまなタイトルの『僕が白人だったら』。


あのこはいつもいつもいつもの笑顔で素敵です眩しいです
でも家には寝たきりのママとアルコール漬けの男がいるんです
と、軽快に歌う、こちらは『僕がハクビシンだったら』。

露悪とも違う、現実をそのまま切り出す距離感。

『sunrise&sunset』も、すっごくかわいい曲で、でもそのすっごいかわいい音の中で
嘘つきは死なない
争いはやまない
欲しいものは尽きない
悲しみは消えない
と歌う。

それはあきらめとかじゃないんだよね。だからこそ、この音の中で歌われる。

『革命』の歌詞について、ボーカルの小山田がブログで興奮気味につづっていたことがあった。
最初の頃のような特異な固有名詞は抑え目になり、平易な言葉で織られる、一見ごく普通のように見える歌詞のもつ本当の力。
「難しい事を簡単に歌うのが一番難しい」と昔タモリが小沢健二を評してそう言っていたのを、そして小沢健二自身が『ドアをノックするのは誰だ?』の中の「誰かにとって特別だった君を」という一節を取り上げて語っていた事を思い出した。個人的な解釈なので唐突でふわっとし過ぎでずれているかとは思うが。


ちょっと下世話な方面にいくと、『光』のPVの小山田の表情が好きすぎて。
自分の「好きな顔」てもうこれど真ん中だなぁ、なんて。

結局そっちなんかいってなっちゃうけど、もちろん楽曲が先よ。
他の曲ではなんて事なかったんだが。
まぁでもそう思っちゃったんだから仕方ない。それとこれとは別ベクトルのものだ。
多分PVをとった人も「わかって」作ったと思う。この表情のもつ何かに、やられる人間がいることを。


そして
『1984』。

ファンファーレと熱狂、赤い太陽。
5時のサイレン、6時の一番星。
速いテンポの楽曲が多い中のスローナンバー。
熱狂とその後の少し湿気をふくんだ静けさ。
トランペットが優しく、さびしく響く。
なぜか今回のandymoriの解散に、「ファンファーレと熱狂」とその後に続くフレーズと音とがあってしまっているような、そんな気がして最後にこの曲を選んでみた。


ファンの人たちのような思い入れの深さはなくとも、やはり曲を聴いていると感傷も湧いてくる。

詰め込まれすぎた歌詞と性急なビートは、6年という短い期間を走ってきたandymoriというバンドそのものを体現していたように思えてならない。
小山田壮平という人の才能はまだまだこれからだとは思うが、andymoriというバンドのマジックにより生まれたものとは絶対に変わってくるだろう。
逆にだからこそandymoriというバンドがいた意味があったともいえるのかもしれない。
彼含めメンバーがまだ音楽を続けるのは楽しみでもある。
いいバンドだった、と過去形で言わなければいけないのはさみしい事かもしれないが、でも音楽は残るからね。それは過去にならない。


おまけ
たまたま拾った動画。
ライブ後、札幌は狸小路商店街にて居合わせたストリートミュージシャンとふらっと一緒に歌ってしまう。
音楽ってそもそもこういうもんじゃないかとも思う。
posted by シノブ at 20:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも、mixi、last.fm、ドラゴンズ、アルミサッシ仲間のトッツィーです。大変ご無沙汰しております。

今日昔のmixi日記を読み返してみたりして、当時けっこうシノブさんと親密なやりとりをしてたんだなーとか思って懐かしくなりました。同時に体が火照ってきました(笑)

たまには日記も書かなくてはね。

記事に関係ないことでごめんなさい。それではまた。
Posted by トッツィー at 2013年06月06日 23:11
>トッツィーさん

わ、コメントくれてたのに全然気付かなくてごめんなさい(汗
mixiもどれもこれもたまに書き散らして放置みたいな状況なものでして、それらで交流してきた人とはどんどん疎遠になっていってる一方です…
思い出してくれてありがとうございます(笑)。
こちらこそほんとご無沙汰してまして。
ドラに関しては今年全く見れてなく、そちらの人脈も自ら途切れさせてる始末です(苦笑)
たまにはちゃんと人との交流もたなくちゃいかんですね(笑)
Posted by シノブ at 2013年06月10日 21:57
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